一時メールは安全?守れるものと守れないもの
一時アドレスは、本来の用途、つまり残しておく必要のない会員登録に使うかぎり安全です。手元に残しておきたいものに使う道具ではありません。「安全」かどうかは何を守りたいかによって変わるので、守れるものと守れないものの両方をはっきりさせておきましょう。
一時アドレスが守るもの
- メインの受信箱を、宣伝メールから守ります。ニュースレター、「最近ご利用がありません」といったメール、提携企業からの案内は、二度と開く必要のないアドレスに届きます。
- 本当のアドレスを、情報漏えいから守ります。サイトの会員データベースが流出しても、そこに入っているのは使い捨てのアドレスです。銀行のログインや仕事用のアカウントなど、ほかの場所で使っているアドレスではありません。
- アカウント同士が結び付けられるのを防ぎます。企業やデータブローカーは、同じ人物についての記録を突き合わせるのに、メールアドレスをよく使います。サイトごとに違うアドレスを使えば、その突き合わせができなくなります。
- メインのアドレスを、将来のフィッシングから守ります。メインのアドレスを知っている場所が少ないほど、そのアドレスを狙うフィッシングメールも減ります。
守れないもの
- 匿名になるわけではありません。登録先のウェブサイトには、あなたの IP アドレスも、ブラウザも、そこで入力した内容もすべて見えています。一時アドレスが隠すのは識別子のひとつであって、あなた自身ではありません。
- アカウントの安全は守れません。受信箱を読める人は、たいていパスワードを再設定できます。一時受信箱は、その土台としては頼りないものです。受信箱そのものにパスワードがなく、必要なときに残っているとも限りません。
- メールの内容が秘密になるわけではありません。通常のメールは、エンドツーエンドで暗号化されていません。メールは送信元のシステムにも、あなたの代わりに受信するサービスにも存在し、受信するサービスはその内容を読める形で持っています。
- リンクが安全になるわけではありません。フィッシングのリンクは、一時受信箱から開いても同じように危険です。
smail.pw での仕組み
一時メールサービスは、それぞれ違う方針をとっています。smail.pw の方針は次のとおりです。
- 受信箱を開ける人:受信箱は、アドレスを作成したブラウザでしか開けません。どのブラウザかは Cookie が記憶しています。アドレスを入力すれば誰でもそのメールを読める、というページはありません。アドレスはランダムに生成され、自分で決めることはできません。
- パスワードなし:そのブラウザを使える人なら、誰でも受信箱を読むことができます。共用のパソコンや公共のパソコンでは、使い終わったら「アドレスを削除」を押して、次に使う人が開けないようにしてください。
- 保存:メールは、あなたが読めるように smail.pw のサーバーに保存されます。原則として長期間保持されますが、保持期間は保証しておらず、いつでも削除される可能性があります。
- メールの表示方法:メールはサンドボックスの中で表示されます。メール内のスクリプトは実行できず、フォームも送信できません。リンクは新しいタブで開きます。メール内の画像は送信者のサーバーから直接読み込まれるため、送信者はメールが開かれたことを知ることができ、あなたの IP アドレスも見えます。
- 添付ファイル:表示されるのはメールの本文だけです。添付ファイルは表示されず、ダウンロードもできません。
- 受信専用:smail.pw のアドレスからは、あなた自身を含め、誰も送信や返信ができません。詳しくは一時メールは送信できる?をご覧ください。
- 広告も第三者のトラッカーもなし:smail.pw が設定する Cookie は2つだけで、どちらもサイトの運営に必要なものです。詳しくはプライバシーポリシーに記載しています。
向いている用途
- 本当のアドレスを渡すかどうか決める前に、製品を試す
- 一度きりのダウンロードや、メールアドレスの入力フォームの先にあるコンテンツ
- クーポンやキャンペーンコード
- 一度読むだけのフォーラムやコミュニティ
- 自分で作った会員登録フローのテスト
使うべきでない用途
- 銀行、決済など、お金が関わるものすべて
- 仕事や学校のアカウント
- 行政、税務、法務、医療のサービス
- ほかのアカウントの復旧に使うアカウント
- 失ったら困るアカウント
- メールの内容そのものが機密であるもの
ひとつの質問で判断する
自分にこう聞いてみてください。「この受信箱を二度と開けなくなったら、困るだろうか?」
答えが「いいえ」なら、一時アドレスは安全な選択です。答えが「はい」なら、メールエイリアスか本当のアドレスを使いましょう。安全に会員登録するための一時メール活用ベストプラクティスでは、使い捨てのつもりだったアカウントが、いつの間にか頼りにするアカウントに変わってしまわないための習慣を紹介しています。
まとめ
一時メールが守るのはアドレスであって、あなたの身元でもアカウントでもありません。使い捨ての会員登録に使うなら、もっとも手軽なプライバシー対策のひとつです。残しておく必要があるものに使えば、それはリスクになります。